第24章 入団編
「あーくそ。やっぱ少しは酔ったな。もう俺も年か。⋯⋯ちょっと待てよ⋯」
ゲインがルドガーの脇を持ち上げ、肩にかけて起こそうとする。
だがどれだけ踏ん張っても完全に起こせなかった。
「⋯⋯ハァッ、ハァッ、どんだけ重いんだよこの兄ちゃんは! くそっ、意識のない150キロ厳しいだろ、俺は体育会系じゃねえんだよ!」
すごい頑張ってるがルドガーは215センチ120キロである。
そんな巨体をゲイン一人では運べなかった。
「仕方ねえ、体力増強魔法使うぞ⋯⋯」
ゲインが自らの防御を一度解き、新たに魔法をかけるのをあなたは見ていた。
そして同時に、距離を保ちながらあなたは口元で微かに詠唱を行う。
するとゲインはルドガーの腕を肩にかけて持ち上げた。「腰いてぇ」と言いながら寝室に歩き出すが、だんだんとふらついていく。
そして彼は、ベッドに彼を運んだ瞬間、前から倒れた。
「⋯⋯⋯⋯」
あなたは鼓動が鳴りながら、近くへ行く。
そうして大きなベッドの上に、二人の男がばらばらに倒れ伏せたのを確認した。
「寝てる⋯⋯ゲインさん?」
声をかけるが、起きない。
そこであなたは呼吸を整え、催眠術を継続した。
高揚感を鎮めながら、中年の結界師を見下ろして口を動かす。
「ゲインさん、こんばんは。私はです。今日はどうでしたか? 楽しかったですか?」
「⋯⋯⋯⋯ああ。⋯⋯楽しめた⋯⋯」
「ふふ。それはよかったです。私達もとても面白かったですよ」
確かな手応えを感じ、質問を考える。
ミザロに命じられたのは、彼の秘密をひとつ暴露しろというものだ。
しかし今回、催眠術をかけるまでもなく、いろいろな話をしてくれた。
彼の意外な一面や感情、ペットに対する愛情などもだ。
それに、過去や隠したがってる事を勝手に探るのは気が進まなかった。
だからあなたはこんなことを言った。