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巨体の人外に助けられて世話される話

第24章 入団編


「でもな、よく聞けよ。俺にも実はそう言ってくれる奴がいるんだよ」
「⋯⋯えっ!? もしかして若ギャルとかですか?」
「ちげえよ、どんなイメージだ。猫だよ猫。すげえ可愛いんだ。もう30年の付き合いになるんだがな」

そう言って彼は、後ろポケットの財布から写真を取り出した。
テーブルの上に気高く立っている長耳のその雄猫は、ミーシャという名だと教えてくれた。

「かっわいい〜! ていうか格好いい! ミーシャくぅーん!」
「⋯⋯? どこから出したその声」
「あっごめんごめんついテンションが」

写真を数枚見せてもらい、こんなに愛くるしい猫の家族がいるゲインを羨ましく思った。

「そうだろう、可愛いだろ。俺は今こいつと生きてる最中なのさ。だから十分幸せなんだよな」

彼は本当にメロメロのようで、もう会いたくなっているようにも見えた。

「、あんたはいいよなぁ。獣と話が出来るんだから。俺も一度でいいからミーシャと意思疎通したいもんだ。⋯⋯ルドガー、この写真から奴の気持ちが何か分からねえか?」
「⋯⋯お前、酔ってるのか? そうだな⋯⋯」

横目で訝しむも、ルドガーはじっと写真を見つめた。

「これは怒ってるな」
「はっ? 嘘だろ? なんでだよ。俺なんかしたか?」
「えーっ、どうしてだろう。⋯⋯もしかして、ゲインさん忙しいから寂しくて拗ねてるんじゃないですか?」

あなたがルドガーの言葉を信じて言うと、ゲインは腕を組んで唸る。毎日家に帰ってじゃれあっているし、長期遠征のときは一緒に連れてくそうだ。

「わあ〜かわいい〜じゃあミーシャちゃんもきっと嬉しいですよね」
「だろ? ⋯でもなんかそわそわしてきたぜ。あいつが心配だよ」

あなたはそんな彼の様子が、少しだけ微笑ましくも感じた。
一人が淋しいのは本当らしいが、ゲインは充実してそうだ。

「じゃあ今度あんたらも会ってくれよな。そんでミーシャと喋ってくれ、兄ちゃん」
「俺は小動物と喋る能力なんてないぞ」
「いいんだよ、ざっくりで」

ゲインは嬉しそうにルドガーにも酒をつぐ。
気づけば彼が持ってきてくれた瓶は空になり、ルドガーが用意したものも半分になっていた。

男同士仲良く喋っていて、あなたは時折つまみを足してテーブルに戻ってくる。
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