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巨体の人外に助けられて世話される話

第24章 入団編


すでに料理が並んでおり、彼が持参してくれたお酒を注ぎながら、宴会が始まった。

「ゲインさんって、独身なんですか?」
「そりゃあな。こんな仕事やってて円満な家庭は築けねえよ」

彼はグラスを飲みほしながら、気持ちよさそうに言った。

だがあなたは胸に引っかかり、前のめりになる。

「ど、どういう意味ですか? 別に幸せな結婚はできますよね」
「結婚はな。でも続けるのが難しいんだ。俺はバツ15だぜ」
「15!?」

あなたは衝撃を受けて、現在200歳だという魔族の彼の人生にくぎ付けになった。

ゲインはのらりくらりな自由人で妙に色気の滲む男であるが、恋愛は熱しやすいタイプらしい。

本気になってのめりこむも、いつも愛想を尽かされて一人になってしまうという。

理由は結界命で仕事と趣味どちらでも、全国各地に回って調べまわっているからのようだ。

「俺の仕事を理解してくれる女なんていないよな。俺だってこんな男と結婚生活なんてごめんだ」

乾いた笑いを出しながら、ゲインは酒が進む。
ルドガーも自分の酒瓶から彼に注いでいた。

「おう、ありがとよルドガー。あんたも酒いけるんだな」
「ああ、俺は底なしのザルと言われてるんだ。お前も日ごろのストレスが溜まっているんじゃないか。今日は最後まで付き合うぞ」

台詞を読んだみたいに棒読みだったが、ルドガーは口元に笑みを浮かべて酒を勧めた。

二人の間であなたはジュースを飲みながら、楽しく歓談する。

世代や種族の違う三人だけれど、ゲインの周りには自然と力が抜けてしまう空気感が流れていた。

「兄ちゃんよ。あんたに聞きたい事がある。新婚生活って、なにがいいんだ?」
「そうだな⋯⋯何もかもだが、しいて言うなら⋯⋯朝起きたときにが「おはよう」と言ってくれて、帰ってきたときには「おかえり」と言ってくれることだな」

まっすぐと語るルドガーに、あなたはぼっと赤くなる。

「はぁ〜なんだそりゃ。聞くんじゃなかった。独身のおっさんには堪えるぜ⋯⋯」

ゲインは酒に染まりながらも、わざとらしくうなだれた。だがすぐに顔を上げる。
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