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巨体の人外に助けられて世話される話

第24章 入団編


休日の夕方、結界師ゲインは酒瓶を抱え、あなた達の前に現れた。

「よっ。今日はお招きありがとうな」
「こちらこそ〜どうぞどうぞ! あっ、さっそく部屋の結界見ますか」
「おうよ。分かってんじゃねえか嬢ちゃん」

友好的なムードで居間に向かう。
ゲインは革ジャケットを脱ぎ、袖をまくって入れ墨の文様を見せた。

そして部屋に手をかざし、結界の状態を調べている。

「完璧なままだな。防音魔法もちゃんと効いてるから、安心していいぜ」
「そうか。よかった。俺達はプライバシーを重視しているからな。なぁ」
「う、うん。そうそう」

ヒヤヒヤしながら頬を染める。獣の彼は最近言葉を選べるようになってきたようだ。

ついでにゲインから聞いた話によると、ゼイランが以前ここに見舞いに来たとき、結界をすべて壊してしまったのだという。

介助者の男性がそれを報告してくれて、ゲインはその後再びこっそり張り直していた。

「ええ! そんなことまで……すみませんほんとに、お世話になって!」
「いやまあ俺にとっては情けねえ話だよ。さすがゼイラン様だよな。一発で俺の集大成が破られるとは…」

ベテラン魔術師は悔しそうに苦笑していた。

「嬢ちゃん、あんたも色々大変だろうけど、ゼイラン様も獣の兄ちゃんもいてくれるしよ。俺らだってそうだ。あんま心配しすぎんなよ」

突然そう励まされ、あなたは心に染み入る。

守護者の側近デシエの件があってから、この問題は周知の事実となっていた。

それなのに誰も責めず、皆が一丸となり職務に取り組んでくれている。

「ありがとうございます…! 私も解決に向けて頑張ります!」

そう言うと、ルドガーが背に手を添えてくれて、二人は微笑み頷きあった。

「はあ~いいなあんたら、見てるほうが照れるぐらい甘酸っぱいカップルだぜ。独り身には堪えるわ」

けらけらと笑いながら、「よっこらせ」と居間のローテーブル前に彼は腰を下ろした。
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