第24章 入団編
「そういえばさ、師匠にこんなこと言われたの。私の価値って副産物を連れてくることなんだって。どう思う?」
尋ねると、彼は大きな声で笑いだした。
あなたは呆れて彼を見上げる。
「くくくっ……すまん。ミザロらしいな。…でも俺は悪いことだとは思わないぞ。奴の見方は正しい。お前がいなければ、セロやナザルとも出会わなかった。それだけじゃない。今も仲が悪いままだろう」
俺がな、と付け加えた彼はせき込みながら笑いを抑えようとしている。
「そうかなぁ。皆がいい人だったからでしょう。私だってさすがに悪い人とは仲良くならないよ」
確かに潤滑油的な役割は果たしたかもしれないが、ルドガーがいたからこそ輪が生まれたのだ。
あなたは悪い人、という単語に自分で引っかかり、彼を見つめる。少し寂しそうにだ。
「どうした、。そんな悲しい顔して」
「……ううん。私、どんな魔術師になればいいのかなって」
ほんとは過去が気になるのに、今日の出来事もあったし、ルドガーの反応が知りたくなった。
そもそも魔術師を目指そうと思ったのだって、彼の役に立ちたいと思ったのが始まりだ。
「お前はお前のままでいいと思うぞ。むしろそれがいい」
「……本当?」
「ああ」
ルドガーは慈しむような眼差しで、あなたの頬を指の腹で撫でる。
「俺が見てきた魔術師というのは、皆狡猾なんだ。あいつらは体力がなく、物理に弱い。……ああ、施設にいたような体格に優れた武闘派もいるけどな、それは例外だ」
話しながら、思い出したように肩をすくめる。