第2章 訪問客編
「さん。実は少し心配していたが、この前の様子もそうだったし、今もそうだ。君はルドガーに心を開いているね。仲がよさそうに見えるよ」
「⋯そうですか? まあ悪くはないですけど⋯」
はっきり指摘されるとまごつく。自分でも不思議で解明されていない思いだからだ。
「ルドガー、俺がお前の番を取る気がないって分かってくれただろう?」
「⋯⋯そうだな。わかった」
「よかった。彼女を大事にするんだぞ。あまり自分の気持ちを押しつけないようにな」
「⋯⋯分かっている。気をつけるつもりだ。⋯⋯セヴァ。お前は俺の知る限り、ゼイラン様に次いで完璧な男だ。だからのために戦うなら、命をかけて戦う覚悟だった。勘違いして悪かった」
「ふむ、そこまで考えていたんだな。なに、気にするな。お前の気持ちはオスとして本物だ。成長が感じられて嬉しいぞ」
セヴァは胸の前で腕を組み、ルドガーに微笑みかける。
さっきまでの殺気立った空気が嘘のように、彼も落ち着いて頷いている。
あなたは医師に助言されたときのルドガーを思い出した。
彼は無鉄砲に見えて、かなり素直なところもある。
時折極端なのは若さゆえなのかもしれないが、ちゃんと伝えれば聞き入れてくれるのだ。
そしてそんな彼の真っ直ぐ濁りのない面が、あなたは密かに気に入っていた。
大惨事にならなくてよかったと心から安堵し、この日はこうして親睦を深めて終わりだと思ったのだが――。
セヴァにとっては本題はここからのようだった。