第23章 真相編
翌日、関係者が魔術師塔に集められた。
あなたとルドガーがくすんだ灰壁の螺旋階段を上っていくと、廊下に出たところで金髪の騎士に出会った。
幹部の制服を着た色男のジュリスだ。
久々に見た彼は、手を上げて苦笑を浮かべた。
「やあ二人とも。大変なことになったね」
「ああ。領内の警備はどうだ」
「万全の体勢さ。守護者がいつ現れてもいいように、騎士も魔術師も配置している」
物々しい知らせを聞き、あなたは焦って見上げる。
「えっ。そんなに……。皆、守護者さまが来ると思ってるんですか?」
「そうだよ、。捕らえた魔術師デシエは、守護者の側近なんだろう? かつてない好機だ」
一瞬だけ青い瞳がきらりと光り、彼の沸き立つ闘志を感じた。
あなたは反対に、事態の大きさに震えた。
すると向こうから、ナザルとセロが歩いてきた。
いつもは飄々とのんきな二人組だが、昨日に続き怒ったような険しい顔つきだった。
「よお、準備できたかお前ら。今日はあいつの息の根を止める記念日になるぞ」
「……ちょっ、言いすぎですよ、もう少し友好的に行きましょうよ」
怯えたあなたがセロに駆け寄ると、ナザルが無情にも首を振った。
「、あの女にはな。そんぐらいの息込みで対峙するのがちょうどいいんだ。俺らに任せとけ、なあルドガー、金髪のナンバー2」
赤髪の獣は、ハッと不敵に笑んだあと、頷くルドガーとは反対に、ジュリスに怪訝に見られる。
「ナンバー2って俺のことか? 確かに俺は第二部隊長だが……」
「それもだがこの騎士団で二番目にイケメンってことだな。一位は俺」
「……えっ? なんですかそのランキング、一位はルドガーですよ!」
あなたがつい首を突っ込むと、大柄な男達に囲まれるように見下ろされた。
ルドガーだけは軽く頬を染め「そ、そうか?」と照れていたが、ナザルは「はぁ!?」と口を曲げる。
そしてジュリスはあなたに向かってくすくすと微笑んだ。
「そうだね。じゃあ俺はナンバー2でいい。ご苦労だったな、ナザル」
「おいふざけんな! じゃあ俺が2でいいわ。お前圏外な」
「いや君はナンバー4にいろよ。3は団長だから」
「あの不愛想クールをいれんじゃねえ、卑怯だろっ」
年上の男たちが幼稚な口論をしていると、セロの堪忍袋の緒が切れた。