第20章 任務編
そして、四人が霊廟の奥へと進むと、白い石扉があった。
もしかして出口かと思ったが、別の広い空間に出る。
「おいおい……この部屋のでかさ……まさか最後の大ボスが出るとか言うんじゃねえぞ」
「つうか祟りのほうじゃねえか? 俺らやっちまったからな」
ナザルが赤髪をかいて反省をする。
あなたは大きな緊張が走り、魔物に襲い掛かられることを考えた。最後の最後まで気を抜けないと構えを取る。
ルドガーも皆もそうしている。
ここまで一緒に来れたのだ。このメンバーならば、きっとまた乗り越えられる――。
「行きましょう、皆さん!」
「おう!!」
最大級の警戒をしていると、部屋の中央に黒いオーラが充満し始めた。
ナザルの黒煙とはまた違う、どす黒い雷雲のようなものが渦を巻きながら、ゆっくりと上昇していく。
あなた達が固唾を飲んで見守る中、その黒い渦の奥から、ローブ姿の男が現れた。
背はまあまあ高く、フードから覗くのは青白い端正な顔立ちで、目の下にはうっすら隈が浮かんでいる。
それは黒魔術師ミザロだった。
「師匠!!」
「お疲れさまです、さん。そして皆さんも」
ミザロが突然現れ、胸を撫で下ろしたあなたを筆頭に、皆気が抜けていた。
この瞬間、任務の終わりを察知したからである。
ミザロの前に、四人は並んだ。
手応えは確かにある中、結果発表を心待ちにしている。
「一泊二日の任務試験、じっくりと見させていただきましたよ。あなた方のチームワーク、思ったより良かったです。要注意の二人組がいたので、もっと仲間割れするかと思いましたが、見直しました。全員、私の想像よりも冷静な頭があるようですね」
ところどころチクリとしてくるが、全体的に褒められたのは嬉しかった。