第1章 出会い編
そうこうするうちに、男が両手であなたの頭を持った。肩にかかるほどの柔らかな黒髪を優しく払い、自身を咥えさせる。
恐怖からあなたは逃げられないと悟り、口を開けた。
先っぽに唇を這わせ、ちゅうちゅうと飲むふりをする。
「出来ないのか? 教えてやる」
出来るわけがない。そもそもが大きすぎて。
男はあなたの口に親指を入れ、いやらしく開かせた。
そしてペニスを口内に挿入し、腰を動かす。
「ん、んむ、んんっ!」
苦しみに喘ぎながら繰り返す内に、男の息も上がる。
何が食事だ。
快楽のためにこんな事をやらせて。
立っている男を涙目で睨みつけるが、あなたの喉にも変化がおこる。
「むっ、んむぅ」
押されて苦しいはずなのに、そこが刺激的でじんじんしてきた。
下半身もそうで、広がる違和感を隠すように膝を合わせる。熱が身体中に回っていく。
「出すぞ」
宣言した男はあなたの喉元にたっぷりと精を放つ。
入ってきてしまったものを飲みこみ、あなたはくたりと倒れ落ちた。
男はシーツの上で抱きかかえ、一瞬瞳孔が開いた金の瞳で見つめる。
「⋯⋯俺はルドガーだ。お前の名は」
「私は⋯⋯。あなたは⋯⋯何なの?」
彼はあなたのべっとりした口元を、指先でぬぐいながら答えた。
「ただの凶暴な獣さ。お前はきっと、この辺に迷い込んだ人間だろう。体が動くのも一時的だろうが、心配するな。飯はたっぷり食わせてやるよ、」
自身をルドガーと称した男は、笑うでも茶化すでもなく、クールな顔つきでそう言い放った。