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巨体の人外に助けられて世話される話

第20章 任務編


この遺跡は森林に点在する廃墟群のひとつで、最近見つかった場所らしい。

管轄の騎士団は、遺跡の構造調査をあなた達のグループに任せた。

土の深い段差に入口の石門があり、洞窟のような内部へ入っていく。

入ってからあなたは身震いがしてきて、ルドガーの袖を握った。

「うう⋯⋯真っ暗で何も見えない⋯」
「、これに火をつけろ。俺とナザルは夜目がきくが、お前とセロには必要だ」

松明を渡されて頷く。火魔法で明かりをつけると、内部が見えてきた。

気合を入れ直し、狭い土壁を進んでいく。

すると開けたところへ出た。
こんな建造物があったのかと見上げるほど、吹き抜けの石造りの平地だ。

植物や苔が時間を覆うように自由に生え、息をのむほどの光景だった。

「わぁ〜! 声が響く! ここ、なんだろう? ⋯⋯きゃあっ!」

突然コウモリか何かが顔のそばを飛んでいき、あなたは飛び退った。もっと驚いたのは、ルドガーがそれを掴んだことだ。

「あぁッなにやってんだよお前! むやみに触んじゃねえよっ」

やばい生き物だったらどうするんだとセロは注意したが、ルドガーとナザルはそれをじろじろと見た。

「おい。この牙と喉、吸血種じゃねえか?」
「ああ。普通の森にはいないものだ」

獣同士が調べていて、あなたは背筋が冷える。

モンスター図鑑にはない動物の一種らしいが、人の血も吸うのだそうだ。
ちなみに1カ月肌が膨れ上がる毒を持っている。

「ね、ねえ! 触らないほうがいいよルドガー!」
「大丈夫だ。俺に大抵の毒は効かない。⋯お前もか? ナザル」
「効かねえけど、俺は幻獣だからな。毒どころか攻撃も効かねえよ」

彼がそう言うと、セロはにやりと笑った。
なんだか任務を通して、たくさんの新情報が舞い込みあなたは混乱する。

ルドガーもいったい、どんな体をしてるのだろう。
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