第18章 選んだ道
「さあ、では。さんは正式にうちの所属になるということで。いいですねキリング」
「⋯ああ、仕方ないな。、悪いが君の出来る範囲で、ルドガーやマルグとの仲介役は必要なときに引き受けてほしい。報酬はもちろん用意する」
「わかりました、任せてください!」
こうして一旦は、話が収まったかに見えたが、ミザロが冷静に段取りを続けた。
「それから、セロさんとナザルさんの評価ですが」
「えっ。いや、もういいんじゃないですかね。今綺麗なとこでまとまったし。俺らのことはスルーしてくださいよ、任務で小金貰えれば全然OKなんで」
セロが嘘くさい笑顔を向けると、格上のミザロはそれを上回る笑顔で返した。
「いえいえ、そんな謙遜しないでくださいよ。あなた方の、意外にもきちんとした働きぶりはちゃんとトップの私の耳にも入ってますよ。納期を守り、魔術師にありがちな自分本位な暴力行為にも走らない。さすが、守護者に飼いならされていた方ですね」
嫌味っぽく伝えると、その話題には触れたがらないセロは悔しげに言葉をのみこんだ。
「守護者の件も、側近らしき紫髪の魔術師の件も、まだ解明されてないんですよ。残念なことに。私もゼイランも、苦心して調べ回ってはいるんですがねえ⋯⋯」
普段決して自分を弱くなど見せないミザロが、わざとらしくため息を吐いてくる。
あなたは森の別荘にいたときに、守護者の情報を簡潔にミザロに報告していた。
守護者の口ぶりからも、むしろ自分を見つけてほしい的な雰囲気も感じてるし、あなたもそうしたいからだ。
しかしそれでも、師の言うように調査は難航してるらしかった。
「フフ。まああなた方にもう情報を吐けなんていう脅しはしませんよ。これは我々への挑戦状ですからね。⋯⋯ですが、これまでの初歩的な任務は、さすがにセロさんたちには簡単すぎたようです」
ミザロはとくに赤髪の獣ナザルを、観察するようにじろりと見やった。