第1章 出会い編
楽しんでいるのか避けなかったルドガーに腹を立て、枕をむぎゅっと顔に押しつける。
するとさすがに怒られた。
「おい、鼻を塞ぐのはやめろ。俺は匂いでも興奮するんだ。ほら、目を閉じててやる。これでいいか?」
なぜか今日に限って大人な態度を見せてくる彼は、眉間に皺を寄せながらも神妙に目を閉じた。
「あ、うん⋯⋯それマシかも」
いくぶん羞恥は減ったが、やっぱり動くのはうまく出来ない。なので恥をしのんで彼に「動いて」とお願いした。
「つ、強くしないでね。ゆっくりこのぐらいで。すぐイッちゃうんだから」
「わかった。心配するな。そのへんは俺はうまい」
本当かと疑いつつも自信たっぷりなルドガーは注文通りにしてくれた。
「あっ、あんっ、んぁぁっ」
安全圏からあなたは感じ始める。
彼の広すぎる胸板とばっちり割れた腹筋、完璧な肉体美からは目が離せなくなってしまうが、向こうは目を閉じている。
だから大丈夫。そう信じていたのに。
あなたが口を半開きで喘いでいると、ルドガーはいつの間にか目を開けていた。
「あぁ! どうして――」
快感と裏切りが一気に来て責めようとしたとき、彼はあなたの体を自分のほうに引き寄せた。
ぐっと両腕に抱きしめられて唇を塞がれる。
「んんん!」
そのキスは深く、熱く、我を忘れたように全身でぶつかってくるようだった。
「はっ、はぁっ、んむ」
舌を絡ませ、寝そべる彼の上に捕まってしまったあなたは、密着したまま腰も打ちつけられる。
「あぁぁ、だめ、ん、んんっ、イク⋯⋯ッ」
その凄まじい勢いと焼けつく体温、肌の摩擦にフラフラになった。さっきまで自分のペースだったのに、もう完全に彼には勝てないと知る。
「、出すぞ⋯⋯! ⋯⋯グッ⋯⋯」
低く呻いたルドガーは汗ばんでいて、中にたっぷりと信じられない量を射精する。
その後もしばらく腰をいれてあなたの温かみに感じ入っていた。
「あぁぁ⋯⋯ばかぁ⋯⋯」
脱力して彼の上で濡れた体を休ませる。
結局なんだったのか、もうよくわからない。
気持ちよさに全部もっていかれて、頭が真っ白になる。