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巨体の人外に助けられて世話される話

第1章 出会い編


医師にもらった塗り薬を使うと、あなたは劇的に体が回復していった。
まだ走ったりは出来ないが、小屋の中を歩き回るのは問題ない。

「わ〜よかった。この分なら森の中を散歩したり出来るかなぁ。ね、ルドガー」

暖炉前で小難しい顔で読書する彼を、ちらちら見やる。
椅子に座りやっと身長が同じぐらいになる巨体だが、パワーだけでなく知的な面も垣間見えて、失礼ながら驚きもあった。

でも薬を自作してくれたり、普段木工なども行っているので彼はかなり能力の高い獣なのだろう。

「散歩? 馬鹿を言うな。死にたいのか?」
「えっ⋯⋯ここそんなに危ない場所なの⋯?」
「そうだ。俺が定期的に掃除しているから暮らせているんだぞ」

じろりと金色の鋭い瞳に脅されて、あなたは震え上がる。
それを見たルドガーは本を閉じて立ち上がり、そばへやって来た。

木張りの床がきしみ、彼が隣に座るとベッドが深く沈んだ。

「な、なに」
「まだ俺が怖いか」
「怖くないもん。でもまた交尾の話するんでしょ」
「話はするが、ヤッてはいないだろう? 怯えるな」

やけに声音を柔らかく努めて、あなたの腰を持ち上げると自分の膝上に跨らせる。

まるで人形のように置かれてしまい、向き合って閉口した。

「運動なら俺とすればいい」
「どんな?」
「ベッドでするやつだ」
「⋯⋯あのねえ、笑ってるけど最低の台詞、それ!」

思わず突っ込むと彼は口元を上げて笑んでいるように見える。
最近のルドガーは、前より表情が豊かになってきた。

それとも毎日一緒にいるから、些細な変化に気づくようになったのだろうか。

「どうしてそんなに交尾を嫌う」
「じゃあなぜあなたはそんなに好きなの。前にただの性欲って言ったよね。なら自分の手ですればいいでしょう!」

今日は徹底的に反論してやろうと口を曲げた。
まだ膝から降りてやってないのだからかなり優しいほうだ。

しかしルドガーは珍しく、困惑と焦り混じりの眼差しを向けてきた。
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