第11章 尋問編
「、こいつの話を安易に信用するな。すべて嘘だったらどうする」
「ええっ。こんなに面白くていいところもありそうな人なのに、嘘つきの可能性あるかな?」
「あるぞ。魔術師は全員嘘つきだ」
その言葉を彼から聞いたのは初めてじゃない。でも今はあなたは前とは違う気持ちで受け取った。
なぜならルドガーは、主人に引き取られる前は、戦闘施設に入れられ魔術師達から毎日無理やり戦わされていたのだ。
「あなたの気持ちわかるよ。嘘つきもいっぱいいるだろうね。そういう仕事なのかもしれない。魔に染まる職業的にも……」
彼の頬をそっと撫でる。すると彼は角が取れたように、柔らかい表情を見せる。
「でも私は違うよ。あなたに絶対ひどいことはしないよ」
「……それは知っている。お前がたとえ魔術師になったとしても、お前は奴らとは違うんだ」
あなたの手を握り、二人は相手を想う眼差しで見つめ合った。
そんな様子を我関せずといったふうに流していたセロに、ルドガーは視線を向けた。
「お前はどうだ? 嘘をつかないか」
「……へっ。信用した奴にはな」
セロはそれだけを言い、あなたが作ったご飯に最後まで黙々とがっついていた。