第11章 尋問編
「ルドガー、守護者さまって、いったいどっちの顔が真実なんだろう」
「……そうだな。どっちもかもしれないぞ。ゼイラン様だって、優しい顔と恐ろしい顔がある。俺はそのどちらも知っている」
そうか……。
あなたはシンプルな彼の見方に、妙に納得をする。
自分はこれまでゼイランのルドガー思いの面しか見ていないが。この前だって歩けない自分を助けてくれたのだ。
「そうだよね、トイレに連れていってくれたし、優しいよね。ルドガーの主人って」
「なんだと? お前を抱いてか? 俺はそんな話知らないぞ」
「え、そうだっけ? ごめんごめん、忘れてたよ」
ついずっと忙しかったあなたは、悪戯っぽく謝る。
彼はあなたに接触する者に、すぐ焼きもちを妬いてしまうのである。
「おいおい、今痴話喧嘩とかやめてくれよ。いいじゃねえかそんぐらいよ、ほんと獣って本能で生きてるよな。あんたよく話通じるな、。……つうか、世話されてたのか? なんで?」
あなたは同じ人間の彼に、最近瘴気を浴びるようになり、闘病と回復をした経緯を説明した。
「あーそれか。俺もなったよ。あれつらいよな。俺は元々魔力あったから一週間だけだったけど。あんたよく頑張ったな、偉いじゃん」
その時、やけに柔和な顔立ちでにっと笑まれ、まるで人生の先輩に声をかけられたような思いがした。
「あ、ありがとうございます。私はルドガーがずっと助けてくれたから」
「へえ。お前もただの馬鹿力男かと思ったら、いいとこあんだな。見直したわ」
彼はご飯をぱくぱくと食べながら、二人を褒めてくれた。
あなたは自分が彼の心を開かせるのが目的なのに、おのずとセロに対して心を開いてしまっていっているのを感じた。