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巨体の人外に助けられて世話される話

第11章 尋問編


それから数日間で、あなたの生活はがらりと変わった。

まず功労者の騎士ターシャは回復し、またもや反省と情けなさに見舞われていた。

しかしあなたが慈愛にみちた瞳でお礼を言うと、彼は嬉しそうな笑顔で「また何かあればなんでも言ってください」と志願していた。

そして尋問の日々が始まる。
ルドガーによると、ゼイランに事情を伝えたところ魔術師を見張れと命じられたらしい。

なので彼も外任務のない午前中には、あなたと行動をすることになった。

「びっくりだよねえ。ゼイラン様、守護者さまのこと聞いても怒ってなかった?」
「それは知らん。彼は今大事な地方の会合に出ていて、俺もしばらく会ってないんだ。だから彼の執事と連絡を介している」

公爵のゼイランも忙しく仕事をしているようだ。
なにはともあれ、今の事態を認めてもらえてとても有難かった。

今日は捕らえた魔術師の、三日目の尋問日である。
制服姿のルドガーと地下階段を下りていき、厳重に警護している騎士らと会釈する。

重要な任務を担っているあなただが、服装は普段着だし、手にはランチパックの籠を持っていた。

「お前、また弁当を作ってきたのか? あいつにそんなことする必要ないだろう」
「いいじゃない、皆で食べるの楽しいし。あの人も喜んでたよ」

鉄の扉前の騎士に挨拶し開けてもらう。
すると眼前には灰壁に囲われた空間が広がった。

尋問台のはりつけの壁は、今は使われておらず立てかけてある。

家具は快適とは言えない大きいだけのベッドと椅子、テーブルがあるのみだが、中の住人はのんきに寝転がっていた。

ベッドから起き上がり、あなたを見ると晴れやかな顔をする。

「セロさーん、こんにちは~。また来ましたよ~」
「おお、! 待ってたよ、今日はなんのメシだ? 嬉しいぜ~もうそれだけが楽しみでな、この監禁生活」

すでに名前を教えてくれた黒髪の魔術師は、あまり特徴のない童顔ぽい顔立ちを笑ませて呼び込む。
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