第11章 尋問編
「お前を助けたわけではない。いいか、俺が隣に張り付いてるからな。俺の番に妙な真似をしたら、この爪ですぐにでも喉を裂いてやる。わかったな」
「こえーよっ!! もういやだこの獣人! 頼むからこいつだけは外に出してくれよッ!」
「俺を二度と獣人と呼ぶな。俺は魔獣だ」
恐ろしい顔で脅すルドガーを見て、あなたはくすりと笑う。
こうしてそばで彼が見守ってくれているから、自然と勇気が出てきた。
「お願いです、師匠。ジュリスさん。私、頑張りますから、少しだけ時間をください。この人と絶対にお友達になって、このゼイラン公爵領騎士団およびルラ・パルセ魔術師団に引き入れてみせます。そうしたら守護者も私達に姿を見せてくれるはずです」
「……はっ? 何怖いこと言ってんのあんた、優しい姿どこいった?」
皆は驚いていたが、あなたは沸々とやる気に満たされていく。
ミザロはあなたがそこまで覚悟を決めた姿を見せると、やがて瞳を面白いように歪ませた。
「ふふふふ……あなた、短期間で変わりましたね。……いいでしょう。弟子の成長に賭けてみるのも悪くありません。とりあえずやってみなさい。……ですが失敗したら、私の出番ですからね。そこは忘れないように」
「はい師匠! 頑張ります!」
あなたは彼に礼をしたあと、ルドガーとがっちり手をつなぐ。
こうして二人の新たな特別任務が始まろうとしていた。