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巨体の人外に助けられて世話される話

第1章 出会い編


ひとまず彼女に自分は安全だと告げたあと、二人は穏やかに別れる。

「じゃあまたね。おじいちゃんもきっと定期的に診てくれるよ。さっ、帰ろう」
「ああ。では私達は行こう。⋯⋯ルドガー、交尾はほどほどにな。彼女はか弱い人間だ。そのへんを考えてあげなさい」

別れ際、一人歩みを遅めたゲアトは助言して出ていった。
二人は温かな小屋に残される。

すぐにルドガーはあなたのそばへ寄ってきた。
ベッド脇に腰を下ろし、あなたの髪の毛先に触れ、何かを言いたげな顔で見つめてくる。

あなたはあの医師にしてしまった態度を申し訳なく思っていたが、少女に同じようにされたルドガーのことを考えて、胸が痛んだ。

「悲しい⋯? 大丈夫だよ、私はあなたのこと怖くないから」
「⋯⋯ん? ああ。ならいいんだがな」

本当の姿を見てもいないのにと、自分でも思う。
彼の変わらない調子からも、あまり響かなかったかもと思い反省した。

あなたはなんとか彼に元気を出してほしかった。
今日だけで、こんなにも自分のためにたくさんしてくれたのだ。

「えっと、あっそうだ! もらった服着てみよう! ちょっとまっててね」

勢いよく立ち上がったら、ふらっときて彼のがっちり安定した腕に抱きとめられる。

「無理はするな。心配だ」
「あ、ありがとう、大丈夫だよ」

なぜか顔がさっと染まってしまったが、あなたは彼を喜ばせようと浴室に行き、女の子らしい服に着替える。

可憐な花がらのワンピースで、きっとあの先生達の種族もこうしてお洒落を楽しんでいるのだと笑みが出た。

「できたよ、どう?」

わくわくしながら同じ体勢で座っていたルドガーの前に現れる。
だが彼の表情は変わらなかった。そのかわり、立ち上がった巨体が目の前にくる。

威圧的で腰が引けるが、もう怖くはない。
あまり気に入らなかったかな?そもそも美的感覚が違うのかも。

そう気がかりに思うと、彼はわずかに困ったように見つめてきた。
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