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巨体の人外に助けられて世話される話

第10章 事件編


「私が催眠にかけましょう。そして記憶を読めば、すべて解決です」
「ちょっと待ってくれ。勝手にそんなことはさせられない。こいつは、ターシャはうちの隊の騎士なんだ」

ジュリスは彼の体への影響を心配し、そして魔術師長といえど、そんな危険なことを仲間にする権限はないと主張する。

「別にいいじゃないですか。敵に術をかけられたのは、油断した彼の責任ですよ? ひいては上官のあなたの監督責任です。挽回すべきでは?」
「……くっ。それはそうだが、待て。団長に報告する義務がある」
「一刻を争うんです。私を信用してくださいよ。悪いようにはしませんから……ふふふ」

明らかに不気味な誘い文句をするミザロに、あなたもジュリスもやや顔をひきつらせた。

だが騎士は、あなたをじっと見やり、やがて慎重な決断をした。

「……仕方がない。だが記憶を読むのは認められない。精神への影響が残り得る。催眠だけにしてくれ」
「えっ、そんなこと出来るんですか?」
「出来ますよ、さん。私の口寄せの術にかかれば、一発です」

じゃあ最初からそれでいいんじゃないかと思ったが、あなたは偉大な師に対して愛想よく頷く。

彼は施術のことになると、少しねじが外れてしまうのかと感じた。

「ではやりましょうか。ふふふふ……屈強な騎士相手に行うのは、高揚感が違いますねえ……」

ミザロが怪しく手をのばそうとしたとき。
領内に爆音が響いた。
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