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巨体の人外に助けられて世話される話

第10章 事件編


「ちがうんです! この人は何も悪くないんです! 全部私のせいで……っ、勘違いですよジュリスさん!」
「……えっ、どういうことかな、何か事情があるなら、俺にも説明してもらえるかい」

あなたはもう話すしかないと思った。
なぜなら、この二人の騎士をすでに巻き込んでしまっているからだ。

「わかりました……お話するんで、とにかく別室に行きたいです。ここじゃちょっと……あと、ミザロさんを呼んでもいいでしょうか」
「ミザロ? どうして?」
「この人、きっと操られてるからです!」

魔術の実践をし、最近魔術書で基礎を勉強し始めたあなたはそう考えた。

師であるミザロは呪術師だが、こういうコントロール系の魔法に長けていると聞いたことがあったのだ。

それに、今は騎士ふたりを抱え、ルドガーもいないし、自分側に立ってくれそうな人が必要だった。




今日は訓練はお休みで、魔術師塔で研究をしているというミザロに会いに行った。

焦るあなたの様子に、彼はすぐに話を理解し、転移魔法で寮へ戻してくれた。

ジュリスは一階の物置部屋で、まだ薄ら目の部下を見張っていた。
彼はあなたとミザロのことを、腕を組んで神妙な顔で迎えた。

「やあミザロ。面白いメンバーが集まったな」
「ええ、そうですねジュリス。幹部のあなたと任務が重なることは、最近ありませんでしたし」

黒ローブをまとい陰鬱とした雰囲気のミザロは、隈のある目元をにやりと歪めた。
対してまばゆいオーラの美形騎士ジュリスは笑顔だが、目が笑っていない。

なにやらピリついた空気を感じながらも、あなたは正直に事の経緯を明かした。

ミザロは顔色を変えなかったが、騎士は驚いている。
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