第9章 お世話編
翌日の昼にあなたは目覚めた。
ゆっくり体を起こし、ぼんやりと上半身裸の彼を見やる。
「ルドガー、……ルドガー」
「……ん……? どうした、トイレか…?」
彼が寝返りを打って、褐色の胸板があらわになった。そうして目をこすり、あなたを映すと、瞳をガッと大きくした。
「、お前……治ったのか……!?」
声を震わせ、ベッドシーツの上に座っているあなたに、勢いよく抱きついて覆いかぶさる。
「んあぁぁっ、まだ完全じゃないみたいっ」
「なんだと!?」
彼の腕の中からもがこうとするが、肘から下と、膝から下はうまく動かせなかった。
でも、だんだんと瞳が潤んでくる。
見つめ合った彼の瞳も、つられるようにじわっとなっていた。
「ルドガー、泣いてるの…?」
「……少しだけな。だってほら、すごいだろう、もう半分回復したんだぞ…!」
「……うん、……うん……っ!!」
半ば一方的にだが、あなた達は紛れもなく強い力で抱きしめ合った。