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巨体の人外に助けられて世話される話

第9章 お世話編


「俺は敵をよく粉砕してしまうんだ。だから血まみれでな。周りにも綺麗に戦えと怒られている」

その光景を想像して、つい小さく吹き出してしまった。
すると彼は不思議そうに顔をのぞきこんできた。

「怖くないのか?」
「ううん、怖くないよ。ルドガーらしいね」

あなたがまだ微笑んでいると、彼は邪気が抜けたように、一瞬呆気にとられる。

「ルドガーが無事ならそれでいいんだ。今日も帰って来てくれてよかった」

後ろに顔を向けて、優しく伝えた。

手をゆらゆら伸ばそうとするけれど、うまく持ち上がらない。
顔に届かせたかった手を、彼はぱしっと掴んでくれた。

ルドガーは大切に自分の頬にもっていき、癒されるような表情で瞳を閉じた。

「……お前が好きだ、。……どうしようもなく愛している」

そう告げながら、手のひらに刻むようなキスをした。
一度じゃなく、何度も手のひらや甲、手首に唇を押し当ててくる。

久々の熱い感触に、あなたはびくびくと反応した。

「んあぁ……どうしたの」
「お前に毎日たくさん触れているのに、抱けない。欲しくてたまらないが……お前を大事にしたい」

囁くように伝えられる。
そうだったんだ……あなたは彼の気持ちにふわっと温かくなった。

しかし、彼の息づかいと性急な口の動きは、首筋に戻ってきた。

分厚い唇ではまれて、そこを強く吸ってくる。
まるでそのままぱくっと噛んでしまうんじゃないかと思うぐらい、執拗に上半身にまとわりつく。

「んん、ルドガー…っ」
「はあ……止まらん……」

喉をゴツゴツした指で撫でられ、彼の手はあなたの胸を優しく揉みこむ。
そんなことをされると、全身がうずいてきて、思わず振り向いた。

「ルドガー、キス…っ」

近づいてきた舌に絡め取られ、夢中で合わせる。
自分で後ろを向いて、彼の逞しい腰にまたがって、求めてしまいたかった。

でもルドガーは、唇をきつく重ねただけで動きをとめた。
あなたを腕の中に囲ったまま、激しく息を整えていた。
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