第9章 お世話編
部屋に戻ってきてからは、あなたは薄いガウンを羽織った状態で、ベッドに彼といる。
横向きの状態で抱きこまれるが、ルドガーが寝てる様子はない。
どうしてくれるのだろう。
あんなキスを10日ぶりにされて、黙って寝つけるわけがないのに。
それに、後ろの彼もさっきから、胸を静かに上下させている。吐息にさえ感じてしまいそうだった。
「ねえ…」
「……なんだ?」
何か声をかけるたびに、ルドガーはあなたの体にキスをする。
手が出せないから、唇を使うみたいに。
「しようよ……ゆっくりなら、大丈夫だよ」
「そんなふうに甘い声で誘うな……10日ぶりで、戦いのあとだ。それに、お前の裸が腕の中にある……ゆっくりできる自信がない」
低くざらつく自制の声に、あなたは不覚にもときめいてしまった。
獣の本能をいつも惜しみなく出してくる彼の、初めて見る姿だ。
なんて男らしいのだろうと感じた。
「ふふ。ルドガーは、オスだね。すごく格好いい、魅力的なオスだよ」
「なんのつもりだ……俺を試してるのか? そんなに俺が欲しいのか」
彼はのっそりとあなたの上に覆いかぶさってくる。
二人の純粋な視線が、間近でぶつかり合った。