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巨体の人外に助けられて世話される話

第9章 お世話編


「……すまない……俺は取り乱した。懸命に取り組んでいるのはお前なのにな……」
「ううん。心配してくれて嬉しいよ、ありがとうルドガー。それにごめんね」

最後の一言には、いろんな思いが詰まっている。
さっきは大丈夫だと言ってくれたが、小屋で最初に生活していた時のように、家ではお世話になりっぱなしになるからだ。

「では、どうしようか。うちの看護師を一人さんにつけようか。でもここは騎士団だから、男性しかいなくてね」
「それはダメだ。許容できん」

ルドガーははっきりきっぱりと述べた。
そこだけは譲れないらしい。

「でもルドガーは仕事があるでしょう。たぶん私もすぐ治っていくよ。だから……」
「言っただろう? 俺がお前の世話をする。なんとかなるから大丈夫だ」

軍医として働いていた経験のあるフォロは、彼に理解は示したものの首をひねる。

ルドガーはゼイラン直属の使役獣であり、そう簡単に代わりが務まる任務ではないためだ。

「うーん。困ったな。普通の騎士ならば、家庭の事情を理由に私が一筆したためれば許可されるのだが、君はなあ……」
「……それは俺も分かっているが、でも何よりも重要なんだ」

ルドガーは決意をこめて顔を上げた。

「そうだよな。とにかく、ゼイラン様にお伺いを立ててみよう。休暇として扱ってもらえばいけるかもしれない」
「ほ、本当ですか? でも私のせいで、申し訳ないんですけど」
「、俺は獣だが、ちゃんと一年に二回まとまった休暇を得ている。ここはそういうところは意外としっかりした職場だ。だから気にすることはないぞ。直近でハードな任務もないしな」

彼はさっきまでの怒号が嘘のように、良い案だとばかりに、あなたに奮起した明るい表情を見せた。
それに医術師も優しげに頷いている。

段々と、甘えていいのか…という気になってくる。

「そっか……? じゃあ一応、掛け合ってみてはもらえるのかな」
「ああ! そうしよう、! 先生!」

三人の意思がひとつにまとまる。
こうしてあなたは、ことの成り行きを緊張感をもって見守ることになった。
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