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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌- の短編集

第7章 【番外編】中身にご注意


心底ほっとしたような声に、思わず笑ってしまう。


ラビは私を抱き締めたまま、安堵したように息を吐いた。


「……おかえり、ティファ」

「ただいま」



少し離れた場所では、元の身体へ戻った神田が、六幻と手足の感覚を確かめていた。



やがて、こちらへ視線を向ける。


「喉は」

私は首元へ手を添えた。

「大丈夫。ニルヴァーナも、ちゃんと戻っているわ」


「そうか」

短く答えた神田の肩から、ほんの僅かに力が抜けた。


「神田の方は?」

「問題ねぇ」


互いの身体に異常がないことを確かめ、ようやく胸の奥から力が抜けていった。



神田はコムイさんへ視線を向けた。


「さて」

六幻の柄へ手が掛かる。


コムイさんの顔から、笑みが消えた。


「か、神田くん?」
「次はてめぇの番だ」

「待って! ちゃんと元に戻しただろう!?」
「くだらねぇ薬を作ったお前が悪い」

「ね、ちゃんと話し合おう! 話し合えば、分かり合えるよ……っ!」


「何回巻き添え食らったと思ってんだ……っ!」

逃げるコムイさんと、それを追う神田。



二人の背中を見送りながら、私はラビの腕の中で深く息を吐いた。


本当に、長い一日だった。




数日後。

私は任務報告書を抱え、科学班へ向かっていた。


隣には、頼んでもいないのについてきたラビがいる。


「別に一人で届けられるわよ」
「ついでさ、ついで」

「資料室は反対方向でしょう?」

「細かいこと気にすんなって」

そんな話をしていた時だった。


廊下の向こうから、片腕へ包帯を巻き、腰を庇うように歩くペック班長が現れた。


大怪我というほどではなさそうだけれど、足取りはまだ少しぎこちない。



「あ……」

声を掛けようとした瞬間、ペック班長と目が合った。

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