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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌- の短編集

第6章 【番外編】脚線美論争、勃発



ファインダー達が散り散りに逃げ始めた。


一気に騒がしくなる食堂。


けれど。

ティファだけは、まだ状況を理解しきれていない顔でラビを見ていた。


「……ラビ」

「はい」

思わず敬語になった。


「私のスリットから見える脚、というのは……」

「聞かないでくれ」

「ラビも、その話に参加していたの?」
「してねぇ!!」

即答だった。


「オレは止めに入った側さ! ほんとに!」


「でもラビ、“オレは恋人だからいい”って言ってましたよ」

アレンが、ぽつりと付け足した。


「アレン!!おまぇぇぇ!!」

ラビが振り返って叫ぶ。



ティファが僅かに目を見開いた。


「……恋人だから、いい?」

「いや、それは言葉の綾っつーか……!」

ラビの首筋まで、みるみる赤くなっていく。



ティファも少しずつ意味を理解したらしい。

頬が薄く染まった。


「……見てたの?」
「見ようとして見たわけじゃねぇさ!」


「……見たことはあるのね」

「ティファ、それ以上追い詰めるとオレ死ぬ」


リナリーが隣で口元を押さえ、小さく笑っている。




ティファはしばらく黙っていた。

それから、少しだけ視線を伏せる。



「……別に、ラビになら」

ぼそりと落ちた声。


ラビが固まった。


「……は?」


「……だから」

ティファは頬を赤くしたまま、少しだけ困ったように続ける。


「他の人に見られるのは嫌だけれど……ラビになら、嫌じゃないわ」



一瞬。

食堂の喧騒が、遠くなった。



ティファの銀髪。

ほんのり赤い頬。


団服の深いスリット。
そこから覗く、すらりとした脚。


今まで必死に考えないようにしていたものが、一気に脳裏へ押し寄せた。

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