第14章 14
「お姉ちゃんにお名前教えてくれるかな?」
「うん…、りんちゃんだよ。」
「そっか!りんちゃんね!何歳なの?」
「4歳なの。」
「わぁ!自分のお名前や年齢まで言えるなんてえらいね。」
私が褒めるとりんちゃんは嬉しそうに笑った。
「じゃあ、探していくね!あっ、りんちゃんのお名前を大きな声で言ってもいいのかな?」
「いいよ。りんちゃん、おかあさんに早く会いたい。」
「そうだよね。そしたら早くお母さん探してあげないとね!」
私は大きな声で「りんちゃんのお母さんいますか?」と言って歩いた。
辺りを見回しても、子供を探している風の女性は見当たらない。
向こうの方かな…。少しここを離れようかと考えた、その時だった、
りんちゃんが私の腕から身を乗り出し指を指した。
「おかあさん!!」
指を指した方向を見ると女性が必死に辺りを見回していた。
私はりんちゃんを抱っこしたまま女性に近づいた。
りんちゃんに気づいた女性が駆け寄ってきた。
「りん!!」
「おかあさん!」
「よかった……。どこに行ったのかと思って………すごく心配した。」
「ごめんなさい。」
私はりんちゃんをゆっくり降ろすとりんちゃんはお母さんにぎゅっと抱きついた。
その光景に私は安堵し、目尻が下がった。