第13章 13
数分後ーー
「お待たせしました。」
湯気が立つミルクティーが目の前に置かれた。
「ありがとうございます!」
鼻を近づけるとふんわりと甘い匂いが漂ってくる。
フーフーと息を吹きかけ、ゆっくりひと口飲んだ。
「とびきり美味しいです!」
「それはよかったです。火傷しないように気をつけてくださいね。」
「はい!」
作業した後のミルクティー最高だな…。
「ふふん。」
「柚希ちゃん、ご機嫌さんだね。」
「え?」
壁に時計をかけたり、片付けをしていた梓ちゃんが戻ってきた。
「今ね‘‘ふふん。‘‘って笑いながら言ってたよ。」
「えっ…、ほんと?」
「うん!私はその顔に癒された。ご馳走様です。」
「癒されたって…もっ、もう!」
私は照れを隠すようにミルクティーももうひと口飲んだ。
「しかし、先ほどは本当にお見事でしたね。」
片付け終わった安室さんも話に合流した。
「ありがとうございます!お褒めに預かり光栄です!」
そういうと安室さんも梓ちゃんが顔を見合わせて笑った。
2人の笑顔を見ると心がほわっと温かくなった。
「柚希さん、すごくいい顔していますね。」
安室さんが優しい顔で微笑んでいた。
………そんな顔で見られると照れてしまう。
トクン、トクンと胸の鼓動が少し速くなった。