第12章 12
「そうね…、あとはこんなことも言ってたわ。」
佐藤さんはコーヒーを一口飲んでから一息ついた。
「「あいつは明るくて優しいやつだ。でも、なんでも自分のせいにしちまう性格だから、そこが幼馴染として心配だ。」ってね。松田くん、あなたの事本当に可愛がってたのね…。」
胸がぎゅっと締め付けられる。
その痛みを分散させたくて無意識に拳も握っていた。
「……。」
佐藤さんは少し笑ったあと、咳払いをひとつして、
「「柚希はな、のほほんとしているけど、爆弾の解体中はかっこいいんだぜ。あいつのそんな姿見れるのは、一緒に解体している一部のやつらだけだ。解体後には、またへらっと笑う。そんなギャップにやられるやつは多かったぜ。」ってね。」
佐藤さんは少しじんぺーくんに寄せて言った。
私は一瞬目を見開いた後、頬が緩んだ。
「ふふ。それじんぺーくんの真似ですか?」
「…寄せてみたんだけど…似てたかしら?ふふ。」
……笑わせてくれたのかな…。
お互いくすくすと笑う。
佐藤さんは笑い終わると優しい笑顔で言った。
「私も…、あなたが解体しているところ見てみたかったわ。松田くんがあんなに言うんだもの。」
「………、そうですね…。まだ…、まだ時間はかかると思うんですけど、またお見せできる日が来たらいいと思っています…。」
「……そう。でも無理はしないで。ゆっくりでいいの。待ってるから。」
優しい佐藤さんの言葉に私は強く頷いた。