第12章 12
私はパウンドケーキを一口頬張り、温かなミルクティーを口に運んだ。
「このパウンドケーキ、ミルクティーとの相性も抜群です!きっとコーヒーにも合いますよ!」
………毎回こんな美味しいものを生み出せる安室さんは本当にすごい。
「とても参考になりました。さすが柚希さんですね。いつも、素晴らしい食レポをありがとうございます。」
「えっ!参考になったならよかったです。でも、安室さんが毎回美味しいものを作る天才だから…。本当のことしか言ってない…。」
「そう言っていただけると自信になりますね。」
安室さんが穏やかに微笑む。その笑顔につられて私も自然と笑みがこぼれた。
あの後、残りのパウンドケーキをあっという間に食べ終えた私はミルクティーを飲んでいた。
その時机の上に置いていたスマホのバイブが鳴った。
「広告の通知かな?」と思いスマホに目をやった。
画面上部に〈米花町で爆発物発見。爆発処理班が出動。〉と緊急通知だった。
………また、爆弾……。
一瞬だけ指先が強張り、私は静かにカップをソーサーへ戻した。
思いの外、かちゃんと音が大きくなってしまったようで安室さんがこちらを見た。
「… 柚希さん、大丈夫ですか…?」
安室さんが目元を下に下げて心配そうな表情をしたのがわかった。