第12章 12
そう私が口を開こうとした時だった。
ーーカランカラン
アポロに来店を知らせる鐘が鳴った。
「こんにちは。」
そう言って入ってきたのはコナンくん。その後ろにはショートカットの綺麗な女性の姿。
「いらっしゃいませ。お好きな席に座ってください。」
いつものように安室さんは接客をしている。
カウンター席に座る私に気がついたようで、コナンくんは私の方やってきてくれた。
「あっ、柚希さんだ。クリスマス前ぶりだね。」
「コナンくんこんにちは。ほんと久しぶりだね!」
「…プレゼントはちゃんと選べたの?」
コナンくんはこそっと聞いてくれた。
私も沖屋さんにプレゼントを相談したと言った時の安室さんを思い出して、こそっと安室さんの方を見たけど、気にしている様子はなかった。
「うん。あの時はありがとう!」
私も小声でコナンくんに返事をして笑いかけた。
「そっか。よかったね。」
そういうとコナンくんと綺麗な女性はテーブル席に座った。
安室さんはお冷とおしぼりをお盆に乗せるとコナンくんたちの方へ向かった。
………この前は沖屋さんのことお父さんと間違えたけど、今日は綺麗な女の人だ。
親戚の人とか?それとも知り合い…?
ほんとコナンくんって大人のお知り合いが多いな…。
私がぼんやりそんなことを考えていると後ろのテーブル席から安室さん達の話し声が聞こえてきた。