第11章 11
「えー!柚希ちゃんそんな思ってくれたんだ!嬉しい!」
「ええ。本当に嬉しいですね。ありがとうございます。」
「えっ…、そんなに喜ばれるようなこと言ってないです!」
梓ちゃんも安室さんも嬉しそうに笑っていた。
「でも柚希ちゃんだってすごいよ!初めての接客業、それもかなりハードな初売りのスタッフをやり切ったんだもん!」
「いや、いやいや私なんて全然です。うまく出来ない事もありましたし…。」
「そんなことありませんよ。上手く出来なくても投げ出さずにやり切ったことがえらいんです。」
「そっ、そうでしょうか…。あの、ありがとうございます。」
私は2人に褒められ、顔がじんわりと熱くなるのを感じた。
「もう!褒められ慣れてない感じがまた可愛いー!ね、安室さん。」
「ふふ、はい。そうですね、梓さん。」
「もっ、もう…!」
わたしは余計に恥ずかしさが増して片手で口を隠した。
その時梓ちゃんが急に「あっ!」と声を出して手をぱちんと合わせた。
「いいこと考えた!せっかく接客もできるようになったし、柚希ちゃんもポアロで働いてみたら?!」
唐突な梓ちゃん提案に私は驚いて目を見開いた。
………職場がポアロなんて、絶対楽しそう。2人にいつも会えるなんて絶対幸せだろうな…。でも…。