第11章 11
その後、私はミルクティーをゆっくり飲んでいた。
カウンターでは私のハムサンドを黙々と作ってくれている安室さん。
「早く食べたいな…。」なんて思っていると案の定鳴る私のお腹。
「ふふ…。」
安室さんの手元から顔を見上げると唇が弧を描いている。
「もっ、もう、笑わないでください!」
私は恥ずかしくなって両手で顔を隠した。
「すいません。ふふ。もう少しで出来ますのでお待ちください。」
もうお決まりのパターンだ。
そのあと数分待っていると安室さんがハムサンドの乗ったお皿を持って出て来てくれた。
「お待たせしてしまってすいません。どうぞ。」
コトリと置かれたお皿の上には待ちに待ったハムサンド。
「私も急かしたようですいません。いただきます!」
ハムサンドをパクりと食べると美味しさが口の中に広がる。
「やっぱり美味しいー!安室さん美味しいです!」
「ふふ、それはよかったです。」
いつものような穏やかな表情の安室さん。
その顔を見ていると安心する。
あっという間にハムサンドを一切れ食べ終わった。
次のハムサンドに手を伸ばした時ふと気づいた。
「あれ?これ…」
いつもハムサンドのお皿に乗っていない小さなオムレツが乗っていた。
安室さんの方を見ると私がオムレツに気付いたことに気付いたようでニコッと笑った。