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壊れた心を、もう一度。【名探偵コナン】

第11章 11



ーーーカランカラン

ドアを開けると同時にコーヒーのいい匂いに迎えられた。

いつ来てもホッとする瞬間だ。

「いらっしゃいませ。」

安室さんは手元で作業をしていた。

私はお気に入りの席に向かって歩いた。

カウンターで安室さんに声をかけた。

「こんにちは。」

私の声に安室さんは頭を上げて私を見た。

「… 柚希さん。あけましておめでとうございます。」

その表情はとても穏やかで私の心がほわんと温かくなった。

「安室さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いしますね。」

「はい、こちらこそ。」

私は挨拶を交わすと席に腰を下ろす。

安室さんの作業が終わるのを見計らって、いつものミルクティーとハムサンドを注文した。

「あ!柚希ちゃんいらっしゃい!明けましておめでとう!」

この元気な声は梓ちゃんだ。

バックヤードの扉の方から声をかけてくれた。

「梓ちゃんあけましておめでとう!こちらこそよろしくね!」

「柚希ちゃんの声が聞こえた気がして出てきちゃった。」

「嬉しい!準備中なのに出てきてくれてありがとう!」

梓ちゃんはエプロンを付けて出てきてくれた。

「梓さんお疲れ様です。」

そういって安室さんはいつもと変わらない笑みを浮かべた。

安室さんがいて、梓ちゃんがいて。

やっぱりこの場所は落ち着く。

私の大好きなポアロだ…。

…バイト頑張ってよかったな…。

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