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壊れた心を、もう一度。【名探偵コナン】

第11章 11



私のバイト内容は初売りスタッフだ。

「ではみなさんもう少しで開店なのでよろしくお願いします。」

「はい!よろしくお願いします!」

私は初めての接客業にドキドキしていた。

私は頭のイメトレをしながらその時を待っていた。

開店の10時を回ったところで徐々に遠くから走ってくる音が聞こえた。

………わぁあ…。すっ、すごい人だ。

人の波に圧倒されそうになる。

「いっ、いらっしゃいませ!福袋はこちらですよ!」

私は出来る限り大きく声を張り上げた。

「レジの最後尾はこちらです!」

お客さんを案内したり、福袋を渡したり、ぎこちないながらもスタッフとして必死に働いた。

………いっ、忙しすぎる…。こっ、これが初売り…。すごい…。

「すごい人だから辞めとこうよ。」

「いーや、わしはあれが欲しいの!」

どこからか聞こえてくる声にキョロキョロとあたりを見回すと杖を付いたご老人と女性が人だからから少し離れた位置で会話をしていた。

この人の多さだ、少し危ないかもしれない。

「お客様、もしよろしければ一つお取りしましょうか?」

「ええ、いいかしら。」

「はい!」

私はワゴンから福袋を一つ取るとお客様にお渡しした。

「ありがとうね!助かったわ。」

「いえいえ。」

「大変だろうけど頑張ってね。」

そういう時ご老人と女性はレジに向かっていった。

こうやって「ありがとう」って言われるの嬉しいな…。


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