第9章 本心はどこにある?
楽屋に戻って来た
ガチャ
ドアを開けて太智君を先に中に入れる
「太智君?とりあえずソファに座って?」
私が、そう言った途端に太智君は、楽屋のトイレに駆け込んだ。
「太智君?どうしたの?」
トイレのドアを開けたままにしてたから、恐る恐る中を覗いたら便器で嘔吐してた。
「・・・えっ?ちょっと太智君?」
慌てて太智君の背中をさする。
「大丈夫?・・・気にしないで良いから、全部ちゃんと吐いて?」
しばらく背中をさすってたら落ち着いたみたい。
紙コップに水道水を入れて来て「口、気持ち悪いと思うから、これで口ゆすいで?」と言いながら太智君に渡す。
口をゆすいだのを確認し、ティッシュで太智君の口を拭いた。
便器の水を流したら私が支えながら、ヨロヨロと立ち上がり、楽屋のソファにドサッと力抜けたみたいに座った。
冷蔵庫から冷たいお水を取り出して、新しい紙コップに入れて太智君に渡す。
「はい、お水飲んで?落ち着くよ?」
太智君「・・・ありがとう」
一口、お水を飲んで「ふ〜」と漏らした。
「大丈夫?」
心配そうに聞いたら太智君は、「大げさ」とふっと笑った。
「全然大げさじゃないよ。顔色も悪かったし嘔吐もしたしスタジオでは泣いてたよ?凄く心配したんだからね(怒)」
太智「・・・」
熱がないか太智君の額に手を当てて熱を確認する。
「うん、大丈夫。熱はないみたい。良かったぁ(ニコッ)」