第14章 もうすぐ誕生日
今日も二人で出掛けてる。
最近――。
ちゃんと勇斗が一緒にいることが多い。
太智君「……俺、何やってんねやろ。」
昨日、俺はあんなに強く思った。
太智君『俺、諦めへんから。』
そう言った。
なのに――。
勇斗は俺より先に、ちゃんとの距離を縮めている。
太智君「……嫌や。」
小さく呟く。
舜太君「え?」
太智君「……何でもない。」
俺はスマホを握りしめる。
その時、画面にちゃんからのメッセージが表示された。
【太智君、明日お誕生日だからプレゼント買ってきたよ。明日渡すね😊】
「……。」
一瞬で顔が緩む。
嬉しい。
めちゃくちゃ嬉しい。
でも――。
そのプレゼント、ちゃんは勇斗と一緒に選んだ。
そう思った瞬間、また胸がざわつく。
太智君「……勇斗と一緒に選んだんや。」
俺はスマホを見つめる。
「……。」
そして、初めて自分の中にある感情をはっきり自覚する。
俺――。
勇斗に、嫉妬してる。
ちゃんを取られたくない。
誰にも。
勇斗にも。
太智君「……俺、本気で行かなあかんな。」
スマホを握る手に力が入る。
太智君「もう、遠慮してる場合ちゃう。」