第14章 もうすぐ誕生日
〜太智side〜
その頃――。
今日は、ダンスの自主練をしていた。
休憩中。
俺はスマホを見ながら、一緒に自主練をしている舜太と話していた。
太智君「なぁ?」
舜太君「ん?」
太智君「今日って、ちゃんって仕事か知ってる?」
舜太君「俺らと同じ午後からじゃなかった?」
太智君「……そうなん?」
舜太君「うん。確かそう。」
俺は何気なくスマホを見る。
ちゃんからは、まだ連絡がない。
……まあ、昨日、体調崩したばっかりやし。
今日はゆっくりしてるんやろな。
そう思っていた。
その時。
隣でストレッチをしてる柔太朗が何気なく言った。
柔君「そういやちゃん、今日、勇ちゃんと出掛けてるらしいよ。」
太智君「……え?」
思わず顔を上げる。
太智君「勇斗と?」
柔君「うん。」
太智君「……二人で?」
柔君「たぶん。今日さ、午後から仕事だからランチ一緒にどうかな?って思って勇ちゃんを誘ったんだけど、午前中、ちゃんと出掛ける事になったからって断られた(笑)」
心臓が、ズキッと痛んだ。
太智君「……何しに?」
柔君「太智の誕生日プレゼント買いに行ってるんじゃない?」
俺の誕生日。
俺のプレゼントを買いに。
それなら別にいい。
そう思おうとした。
でも。
太智君「二人で行く必要あるん?」
思わず口から出てしまった。
柔太朗が、ニヤッとする。
柔君「ん?」
太智君「……いや。」
柔君「太ちゃん、ヤキモチ?」
太智君「は!?違うし!」
柔君「めっちゃ動揺してるやん(笑)」
太智君「違うって!」
俺は必死に否定する。
でも、頭の中では、二人の姿が浮かんでしまう。
ちゃんと勇斗が並んで歩いて。
ちゃんが笑って。
勇斗も笑って。
……俺が知らないところで。
胸の奥が、どんどんモヤモヤしてくる。
昨日、ちゃんが倒れた時。
勇斗も一緒にいた。