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禁断の恋をしてしまいました

第14章 もうすぐ誕生日


勇斗君「だから、無理して笑わなくていいから。」


その言葉に、胸が熱くなった。


「……ありがとう。」


勇斗君「でも。」


「?」


勇斗君「一つだけ約束して。」


「何?」 


勇斗君「また昨日みたいに具合悪くなっても、絶対に隠さないこと。」


「あ……。」


勇斗君「俺たちに迷惑かけたくないとか、仕事だからとか、そういうの考えなくていい。」


「……うん。」


勇斗君「約束。」


「……約束する。」


勇斗君は安心したように笑った。


その笑顔を見ていると、胸が少しだけ楽になる。


やっぱり勇斗君といると、自然に笑える。


太智君といる時とは違う。


勇斗君といると、安心する。


「凄く安心する」


思わず心の声が出てしまって慌て口を塞ぐ。


勇斗君「ん?何か言った?」


「あ、ううん。何も」


良かった。


聞こえなかったみたい。


……もしかして私。


本当に勇斗君のことを好きになり始めてるのかな?


そう思った瞬間、テレビから聞き慣れた声が聞こえてきた。


私は、またテレビを見る。


そこには、笑顔で話している太智君。


胸が、また苦しくなる。


さっきまで勇斗君と話している時は、あんなに楽だったのに。


太智君の顔を見ただけで、こんなに胸が締め付けられる。


「……何で?」


思わず呟く。


勇斗君「……。」


勇斗君は何も言わなかった。


ただ、私の横顔を見つめていた。


〜勇斗side〜


やっぱり。 ちゃんが好きなのは、太智なんじゃないか?


そう思った瞬間、胸の奥がズキッと痛んだ。


でも、俺には何も言う資格がない。


太智も ちゃんが好き。


俺も ちゃんが好き。


だったら・・・


勇斗君「……俺も、負けないから。」


「え?」


勇斗君「いや、独り言。」


ちゃんは、不思議そうに俺を見る。


俺はいつものように笑っていた。


でも、目だけは笑っていなかった。
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