第14章 もうすぐ誕生日
分かっていたはずなのに。
涙が出そうになる。
でも、昨日倒れた私を看病してくれたのも、きっと太智君。
私は胸元をぎゅっと握る。
「……ありがとう。太智君」
テレビの中の太智君に向かって、小さくお礼を言った。
その時――
楽屋のドアが開いた。
勇斗君「ちゃん?」
「……勇斗君。」
勇斗君が私の顔を見る。
そしてテレビを見る。
画面には、ちょうど太智君が映っていた。
勇斗君「……なるほど。」
「え?」
勇斗君「いや。何でもない。」
そう言いながら、勇斗君は私の顔をじっと見る。
勇斗君「体調、大丈夫?」
「あ、うん、ごめんね?心配かけて」
勇斗君「ううん、良かった。」
勇斗君は、私の座ってるソファに腰かけた。
勇斗君「……昨日さぁ、何かあった?」
「……えっ?」
私は答えられなかった。
「な、何かって?(汗)」
勇斗君「太智が、昨日、何かちゃんが目が赤くて泣いてたみたいだったって言ってたから、何があったのか気になってたんだ。」
「あ〜〜、あれね?何でもないの(笑)ちょっと花粉症で目が痒くて・・・アハハハ」
勇斗君「無理がある。そんな言い訳。」
「へ?・・・どうして?」
勇斗君「今、9月だよ?花粉症の時期でもないだろ(笑)」
「・・・・」
勇斗君「何があった?」
勇斗君は、ジ〜〜ッと私の顔を見て来た。
これは、もう本当の事、いうしかないのかな?
でも本当の事を言ったら私の気持ちがバレてしまう。
それは絶対に嫌。
恥ずかし過ぎる。