第14章 もうすぐ誕生日
司会者「誰のことですか?」
太智君M!LKのマネージャーです。」
司会者「マネージャーさんなら忙しそうですよね?分かりました。では、そんな塩崎さんに質問です。最近、疲れた時に癒やされるものは?」
太智君「……。」
一瞬考える。
頭に浮かんだのは、ちゃんの笑顔だった。
仕事が終わった時に「お疲れ様」と笑ってくれる笑顔。
失敗した時に「大丈夫よ?気にしない、気にしない」
と励ましてくれる優しい声。
俺たちのために、いつも一生懸命走り回っている姿。
太智君「……笑顔、かな。」
司会者「笑顔?」
太智君「はい。好きな人の笑顔を見ると、疲れてても頑張れるじゃないですか。」
と言った瞬間、スタジオが少しざわついた。
俺は慌てて、
太智君「……あ、いや!一般論です(笑)」
と付け足した。
でも――
本当は一般論なんかじゃない。
俺が見たいのは、ちゃんの笑顔だ。
昨日、泣いていた理由さえ分からない。
俺に言えないことがあるのかも知れない。
「……早く元気になってくれ。」
心の中で、もう一度呟いた。