第13章 新たなライバル
スタッフ「はい、OKです!お疲れ様でした!」
その瞬間、私の緊張の糸が切れる。
「……あれ?」
視界が暗くなる。
フラッとして慌てて壁に手をつく。
太智君「 ちゃん!」
セットから降りて来て私の近くまで歩いて来ていた太智君が、とっさに私の腕を掴む。
「大丈夫……。ありがとう」
太智君「またそれ?全然、大丈夫やないやんか(怒)」
「ちょっと疲れただけだから。」
と言ってしまう。
太智君「あのさ、少しは俺に頼れって何回言ったら頼ってくれるん?俺ってそんなに頼りないんかな?」
「えっ?」
私の腕を掴んでる太智君を見上げたら切なそうに目尻を下げていた。
「そんな事ない。頼りないなんて全然思ってない。」
でも、でも・・・
さっき葉月ちゃんに言われた言葉が胸に突き刺さる。
『私、塩崎さんのことが好きなんです。』
『塩崎さんと、あまり二人きりにならないでもらえませんか?』
『塩崎さんって優しいじゃないですか?勘違いする女性も多いと思うんです』
『私、塩崎さんの誕生日に気持ち伝えます』
太智君「やっぱり何かあったよね?その顔は。」
「どう・・・して?」
どうして分かるの?って言いかけて止めた。