第12章 初めてのミス
〜side〜
私は、太智君が出て行った楽屋のドアをしばらく見ていた。
舜太君「太ちゃん、かなり心配してたよ?」
太智君とのやり取りを見ていた舜太君が話かけて来た。
「えっ?・・・太智君が?」
太智君が私を心配してくれてた事に驚いて舜太君を見上げる。
舜太君「うん、ずっとスマホ握り締めて何か考え事してたし時々、壁殴ったり(笑)」
「へ?・・・壁?どして?(汗)」
舜太君「多分、自分への苛立ちだと思う。体調悪いちゃんのソバに一緒に居てあげたかったのに自分はソバに居れなかったっていうね。太ちゃんって意外と素直じゃないとこもあるから(笑)」
あっ!
私はスマホを出して、さっき太智君から届いたLINEを開いた。
『本当は、俺が、ちゃんを助けたかった。』
「太智君・・・」
私は、そっとスマホを胸に抱き締めた。
「ゴホッゴホッゴホッゴホッゴホッ」
柔君「ちゃん?さっきより咳酷くなってるし顔色悪いけど大丈夫なの?熱ありそう。」
「だ、大丈夫。先に取りに行った衣装、スタッフさんに渡して来るね?」
フラフラな足で5人分の衣装を持つ。
勇斗君「ちゃん、そんな身体じゃ無理だよ。俺が渡して来るから休んでな?」
勇斗君は、そう言って5人分の衣装をラックに吊るす。
「勇斗君・・・また迷惑かけてごめんなさい、」
勇斗君「だから、迷惑なんて思ってないって。じゃ、行って来るから。」
「ありがと、よろしくお願いします。」
勇斗君は、ラックをコロコロ引いて楽屋を出た。