第4章 【第三話】檻と家のはじまり
私は微笑み返した。
「ええ。私も、あなたの戦い方を知りたいわ」
「決まりね」
二人で歩き出し、まずは朝食を取るため食堂へ向かった。
焼きたてのパンの香りが漂う食堂は、既に多くの団員たちで賑わっている。リナリーと向かい合って席につき、温かな飲み物へ口をつけた、その時だった。
「お、朝から美女二人で密談?」
聞き覚えのある軽快な声が降ってくる。
顔を上げる。
トレーを片手にしたラビが、当然のようにこちらへ近付いてきていた。
その隣には、長い黒髪の青年がいる。
鋭い眼差し。
周囲の喧騒など眼中にない様子で、彼は無言のまま近くの席へ腰を下ろした。
昨日、鍛錬場で刀を振るっていた青年だった。
「おはよう、ティファ。ちゃんと眠れたさ?」
「おはよう、ラビ。ええ、おかげさまで」
「おっ、昨日よりちょっと表情が柔らけぇな。オレのおかげか?」
「半分くらいはね」
「半分!? 残りの半分は誰さ」
ラビが身を乗り出す。