• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第4章 【第三話】檻と家のはじまり



するとジョニーが、面白そうに彼の肩を叩いた。

「タップ、緊張しすぎだよ」

「だって、新しいエクソシストだぞ!? 初対面くらいちゃんとしたかったんだよ!」

必死に弁解するタップの姿に、科学班のあちこちから笑い声が上がった。


騒がしくて。忙しなくて。けれど、どこか温かい。

これまでの旅暮らしにはなかった空気だった。


戦う人間だけではなく、その背中を支え、帰りを待ち、傷つけば手当てをしてくれる人々がここにはいる。

その事実が、静かに胸へ残った。


「さて」

コムイさんが、ぱん、と手を打つ。

「本当ならもっとゆっくり歓迎したいところだけれど、まずはヘブラスカのところへ行こうか。正式な確認が終わったら、食事も部屋の案内もできるからね」


「はい」

頷くと、リナリーが私の傍へ歩み寄った。

「兄さん、私も――」

「リナリーは、ここで待っていてくれるかな」

コムイさんは、穏やかな声でそう遮った。

「初回の確認は、僕が立ち会うよ。室長として確認しておくべきこともあるからね」


リナリーは一瞬だけ心配そうに私を見た後、小さく頷いた。

「……分かったわ。ティファ、私はここで待ってるから。終わったら一緒に食堂へ行きましょう」

「ありがとう、リナリー」


/ 382ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp