• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第22章 【第二十一話】雪明かりの答え




「なら、ラビの気持ちまで、ティファが一人で決めなくていいんじゃない?」

リナリーは、少しだけ笑った。

「ラビだって、全部分かってて伝えたんだろうし」


「……でも」

「ティファ」

遮るように名前を呼んで、リナリーが私の左手をそっと握った。

「自分の気持ち、もう少し大事にしてあげたら? 少しくらい欲張ったって、バチは当たらないよ」



欲張る。


考えてみれば、何かをここまで欲しいと思ったことなんて、あまりなかった。

でも、今回は違う。


――どうしても、欲しい。



張り詰めていたものが、ふっと緩んだ。


「……ありがとう、リナリー」

「うん。……あ、兄さんに書類届けなきゃいけなかったんだ。じゃあ、私行くね」

軽く手を振って、リナリーは小走りに去っていった。


窓の外では、まだ雪が降り続いていた。


/ 392ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp