第22章 【第二十一話】雪明かりの答え
「なら、ラビの気持ちまで、ティファが一人で決めなくていいんじゃない?」
リナリーは、少しだけ笑った。
「ラビだって、全部分かってて伝えたんだろうし」
「……でも」
「ティファ」
遮るように名前を呼んで、リナリーが私の左手をそっと握った。
「自分の気持ち、もう少し大事にしてあげたら? 少しくらい欲張ったって、バチは当たらないよ」
欲張る。
考えてみれば、何かをここまで欲しいと思ったことなんて、あまりなかった。
でも、今回は違う。
――どうしても、欲しい。
張り詰めていたものが、ふっと緩んだ。
「……ありがとう、リナリー」
「うん。……あ、兄さんに書類届けなきゃいけなかったんだ。じゃあ、私行くね」
軽く手を振って、リナリーは小走りに去っていった。
窓の外では、まだ雪が降り続いていた。