第22章 【第二十一話】雪明かりの答え
Side:ティファ
その頃。
私はリナリーと一緒に食堂を出て、長い回廊を歩いていた。石の床に、二人分の足音だけが響く。
「……ティファ」
不意に、リナリーが小さく口を開いた。
「なんだか、色々複雑そうだね」
私は足を止める。リナリーは急かさず、ただ優しくこちらを見ていた。
「うん……。自分でもまだ、整理できてなくて」
包帯の巻かれた右肩に、無意識に手が伸びた。
何から話せばいいのか、分からない。
「……ラビのそばにいたいって、思うの。……でも、それでいいのか分からなくて」
「ブックマンのこと?」
食堂での、あの一瞥が浮かんだ。
「ラビは、ブックマンを継ぐ人だから……その……私が、重荷になるんじゃないかって」
「重荷だなんて、ラビが一度でも言ったの?」
言葉に、詰まる。
リナリーが、わざとらしく溜息を吐いた。
「最近のラビ、すぐティファのそばに来るんだもの。おかげで、女の子同士の話もなかなか出来ないし」
拗ねたような口調に、思わず小さく笑ってしまう。
リナリーが、内緒話みたいに顔を寄せてきた。
「ねぇ……ラビから、告白はされたの?」
不意を突かれて、頬が熱くなる。
「……うん」