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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第20章 【第十九話】もう譲れない




「……なんで」

「……分からないの。あなたの言葉の、どこまでが本気なのか……自分が、どうしたいのかも」


膝の上で、指を握り込む。


「考えるのにも、少し疲れちゃった」

笑ったつもりだった。上手く笑えていたかは、分からない。


握り込んだ私の手に、ラビの視線が落ちる。

「ティファ、オレは――」

「いいのよ、もう」

笑って、ベッドから立ち上がる。


「ほら、ラビも休んで。額、まだ痛むでしょう」

ラビに背を向けた途端、左手を掴まれた。

「……待てって」

「離し――」

「――離さねぇ」

振りほどけないまま、振り返る。


「自業自得だけど……お前にだけは誤解されたくねぇんさ……」

縋るような目だった。


「頼むから……」

「……」


引かれるまま、ベッドの端に腰を戻した。ラビも、椅子に座り直す。


「……悪かった、振り回しちまって……。あんなの、中身のねぇ言葉なんさ」

ラビは少し困ったように笑った。

「綺麗な女見ると、口が勝手に動いちまうんさ。……癖みてぇなもんで」


「最低……」

「否定はしねぇ」

苦笑したあと、掴まれた手にぎゅっと力が籠もった。


「けどさ」

ラビの声から、笑みが消えた。


「お前があんな顔すんなら、もう二度と言わねぇ」


掴まれた手から、少しずつ強張りが抜けていった。


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