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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第13章 【第十二話】記録に残らない熱



今は、その事実だけを手放さないようにするしかなかった。

雨上がりの廃遊園地で、錆び付いた観覧車が低く軋む。

色褪せたメリーゴーランド。
砕けたティーカップ。

子供たちの笑い声を失った場所で、私は小さな身体を抱き締めた。


欠けたままでも。
奪われたものが戻らなくても。


それでも確かに、ここに残った命として。

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