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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第8章 【第七話】肩を並べる約束


白銀の旋律が、凍てついた空気を貫いた。


二振りのレイピアが光を引き、雪原を駆け抜ける。

一体。

二体。

さらに、その向こう。


露わになった核へ、刃が次々と届いていく。
黒い身体が弾け、幾つもの光の粒へ変わっていった。

けれど、吹雪の奥から最後に一つだけ影が躍り出た。


歪んだ砲口が、こちらへ向けられる。

「ティファ!」

ラビの声。
私は、迷わなかった。

雪を蹴り、白銀の光を纏った刃を真っ直ぐに突き出す。
刃が、最後のAKUMAの核を貫いた。

一瞬遅れて、激しい光が弾ける。
黒い身体が崩れ落ちた。


雪原へ、静寂が戻る。


吹雪の向こうで、かすかに光の粒が幾つも昇っていくのが見えた。

囚われていた魂。


私は荒い息を吐き、レイピアを下ろした。

光の刃が、細かな粒となって風へ溶けていく。


「……終わった……のね」
「みたいだな」

隣で、ラビが大槌を縮める。

その肩には、先ほど受けた傷からまだ血が滲んでいた。


私はすぐに彼へ向き直った。

「ラビ、傷を見せて」
「これくらい平気さ」

「あなたの平気も信用できないの」

「うわ、返された」

ラビが困ったように笑う。

けれど、私が黙って彼の肩へ手を伸ばすと、今度は避けなかった。


破れた団服の向こうに、赤く滲んだ傷が見える。

深くはない。
それでも、私を庇わなければ負わずに済んだ傷だ。

胸が、僅かに痛む。


「……ごめんなさい」

思わず零した声に、ラビの表情が変わった。

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